2002年08月29日(当時53歳)
山歩き当日
5時50分出発。気温19℃、上着とフリースを着込む。 直ぐに道は二手に分かれるが距離の短い
南沢(右側)を選ぶ、柳川沿いの穏やかな道は途中から河原を歩くようになるが水は完全に枯れていた。
出発地の ”やまのこ村”駐車場。 林道の途中に駐車地を探したが、
周りは駐車出来ないように管理されていた。 駐車料金千円は已む無し。
樹林帯を歩いたり河原を歩いたりを繰り返し距離を稼いでいく。
”行者小屋”までは遠い。
”行者小屋”から見た ”赤岳山頂”。
”行者小屋”までは穏やかな道であったが、ここから急登が始まる。
”地蔵ノ頭”から歩いて来た河原道と休憩した ”行者小屋”を見る。
”赤岳鉱泉”への道も見えているが、一山越える必要がありそうだ。
ここからも、この先も大展望が続く。
”地蔵ノ頭”から見た”展望荘”、”赤岳”、”阿弥陀岳”。
天気は最高、申し分無し。 ”中岳”のピークを経由して ”阿弥陀岳”まで行く予定。
”赤岳”への急登はグリップが良く助かるが、既に足に来ており
息切れが激しい。 ”頂上小屋”が見えてくると少しは気合が入った。
尾根筋を進み ”展望山荘”に着く。 前方には壁の様に見える
”赤岳”への登りが待っている。 あとひと頑張りだ。
”北峰”の ”頂上小屋”に着き、八ヶ岳最高峰の ”南峰”に移動する。
3時間40分にて八ヶ岳最高峰の ”赤岳”(2,899m)に着く。
ここで展望を楽しみながら兵庫の低山歩きと同じくコンビニで買った
百円おにぎり2ヶを食べながら休憩する。
いつもは山頂で休憩しない我々であるが、天気、景観が良いこと、
人が居ないことで長居をしてしまう。(それでも25分)
今年の7月25日に ”蓼科山”に登り、”八ヶ岳”を眺めながら
何時かは登りたいと思ったものだが、今日、実現してしまった。
分岐点から見る ”阿弥陀岳”は見上げる岩峰だった。
数人が登っているのが見えたので、俺が登り
始めると、相棒も観念して登り始めてくれた。
超急登を這いつくばって登り、”阿弥陀岳”(2,805m)に2人共、
登り切ることが出来た。 しかし、下山が恐そうな感じ。
”阿弥陀岳”の山頂から見た ”八ヶ岳”の山塊。
ここから見れば ”地蔵ノ頭”への急登がよく判る。
小さく見える ”中岳”も疲れた足には半端じゃなかった。
阿弥陀岳から行者小屋への下りは54分、赤岳鉱泉側は若干の登りがありそうなので来た道を戻る。 車には3時間丁度で戻り、全行程9時間10分にて八ヶ岳を終える。関西は台風の影響で天気が悪かったが、八ヶ岳は最高の天気に恵まれた。 気温20℃、上空には雲一つ無く、遥か下の方に
雲海となっている程度、あと2日、この天気が続いてくれれば良いが。
今日の温泉
今回は3日連続の山登りで初日の八ヶ岳がきつ過ぎたので、明日の筋肉痛が心配になる。 温泉に入ってマッサージしよう。 八ヶ岳高原の温泉(500円)に浸かった後は甲武信岳登山口へ車を走らせる。
長野県茅野市豊平
標高差:1,184m
'02年度の日本百名山遠征
Road Map :上記の様に中央高速を南諏訪ICで下りて美濃戸別荘地帯を抜けて林道に入り、やまのこ村に至る。
Route Map:やまのこ村から行者小屋を経由して地蔵ノ頭へ。赤岳、中岳、阿弥陀岳を廻り、行者小屋から往路を戻る。
前日の移動
中央高速を南諏訪ICで下りて別荘地帯を抜けてうまく林道入口を見付けることが出来た。やまのこ村の駐車場(有料千円)に着いたのは1時45分、フラットベッドにして車中泊とする。2時就寝、寒い。
1時間42分にて ”行者小屋”に着く。 目の前には ”赤岳”が
聳えていた。 少し休憩を取って左コースの ”地蔵ノ頭”へ向かう。
”中岳”を下り終えると ”行者小屋”への分岐となるが、相棒を説得して
折角、ここまで来たのだから頑張って登って貰うことにする。
”赤岳”より ”中岳”、”阿弥陀岳”を見る。
ここより ”中岳”に向けて下山を始める。
”中岳”の山頂より ”阿弥陀岳”を見ると、とても登れそうな斜面に見えない。
相棒は足の疲れから ”阿弥陀岳”に登るのは止めたいと言い出した。
阿弥陀岳への登り
ここの登りは半端でなく、急登と言うより壁に近く、岩盤に
両手両足をフルに使い、これ以上ない喘ぎで山頂に到達するこ
とが出来た。 ここから見る八ヶ岳山塊は圧倒的であり、素晴らしい展望を見ることが出来て頑張って登った甲斐は充分にあった。
”阿弥陀岳”の山頂より見た ”南アルプス”の山々。
ここから日本百名山の内、4山が見えている。 その内行くぞー
阿弥陀岳(2,805m)
かなりの急登で見る見る ”行者小屋”が離れていく。
遠景ではあるが背後には ”北アルプス”が望めた。
後半は垂直に近い壁となり、”地蔵ノ頭”までは
鉄製の立派な階段が続く。
2時間46分、”行者小屋”からは1時間04分にて尾根筋で
ある ”地蔵ノ頭”に着く。 その名の由来なのか赤い頭巾を
被ったお地蔵さんがあった。
”地蔵ノ頭”から後ろに伸びる尾根筋は
”横岳”(2,825m)に続いている。
登り途中から見た ”横岳”と ”展望山荘”。
”地蔵ノ頭”からの尾根筋の細さが恐ろしく見えるが、実際は何ともなかった。
”赤岳”から ”中岳”への下りはザレた急斜面であり
滑り易いので要注意であった。
折角、下ったのに ”中岳”へ登り返し、”中岳”のてっぺんに着く。
”展望山荘”側に進み振り返り見た ”地蔵ノ頭”。
個人的には ”山梨百名山”ではなく
”日本百名山”と表示して欲しかった。
やつがたけ
深田久弥著の「日本百名山」から
八峰と称されるものを挙げれば、西岳、編笠岳、権現岳、赤岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、峰ノ待目。
そのうち、阿弥陀岳、赤岳、横岳あたりが中枢で、いずれも二千八百mを抜いている。
二千八百mという標高は、富士山と日本アルプス以外には、ここしかない。
登り:3時間40分(赤岳まで)
下り:3時間00分(阿弥陀岳経由)
コースタイム:9時間10分(休憩時間含む)
2023年12月14日改定